将来転職で年収1000万になるための、新卒企業の選び方

2019年3月27日

やっぱり目指したい「年収1000万」

 

「新卒の就活だけ」努力したら

将来、年収800~900万くらいはいくでしょう。

それくらいの会社なら、多浪でも、多留でも、低学歴でも、

今この就活だけを頑張れば、十分入社可能です。

 

そして、そのための頑張り方は、全てこのサイトに書いてあります。

 

しかし中には、

 

「どうせ社会人やって働くなら

 適当にやっても年収1000万、頑張れば年収2000万以上が十分に目指せる、

 伸びしろも夢もある会社に行きたい!」

 

と、夢見る方もいると思います。

 

ですが、そうした業界や会社は、新卒で入社することは、

少なくとも多浪/多留の人には、不可能に近いです。

 

ですが中途なら、多浪でも多留でも低学歴でも

そういう夢のような会社に入社する方法はいくつかあります

 

そして、そうした会社に転職できるかどうかは、

①新卒でどの業界の会社に入るか

②仕事でどんな経験をし、スキルを身に付けるか

で決まります。

 

というわけで今日は、

年収1000万~2000万を達成できる会社に中途で入るための

新卒での会社の選び方をお話しようと思います。

 

新卒では無理でも、中途で稼げる会社に転職したい!

とにかく頑張って年収1000万を30代で超えたい!

という方は、必見です。

そうでない方は、今回は読んでも無駄かも。。。

 

そもそも給料が高い会社って、なぜ給料が高い?

 

まず、基本的に給料は「資本装備率」と「売上の個人依存度」で決まります

 

資本装備率も売上の個人依存度も

両方高いことが高給取りの条件ではありますが、

現実には両方とも高い業界は人気過多で、

最初からいきなり目指すことは(特に多浪・多留の人には)非現実的です。

 

そこで、この2つの仕組みを理解し、

どちらの切り口から高給取りを目指すかをきちんと考え

職歴とスキルを身に着ける必要があります。

 

筆者は新卒就活の段階で

このキャリアのイメージができていなかったせいで、

現在、本当に歩みたかった業界にまだ入ることができず、

日々様々な資格やスキルの取得で、本当に苦労しています。

 

なので、あなたは筆者と同じ失敗をしないために、

多少退屈かもしれませんが、ぜひ読み切ってください。

 

その後、肝心の業界名と、何を勉強すればいいかをお話します。

 

ではこの2つを、順番に見ていきましょう。

 

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まず、「資本装備率」に関して。

 

「資本装備率」とは、分かりやすく言えば、規模。

正確には、従業員一人当たりいくらの資本があるか、という意味です。

(これを資本装備率と言います。)

 

例えば不動産最大手の三菱地所は、連結で、

2019年第3四半期の段階で、総資産が5兆8600億円くらいあります。

(出展: 三菱地所会社HP

 

2018年3月31日現在の情報では、従業員数は連結で8856名いるので

おおよそ一人当たり7億円の資産があるわけです。

 

フロントで働かない事務職の人を除けば、

おおよそ一人当たり10億円の資産が割り振られており(資本装備率10億円)

つまるところ

 

「10億円と、三菱の看板を自由に使っていいから、

 それでできるだけ稼いでこいそれで稼いで来い」

 

と言われているわけです。

 

これに対して、街の小さい不動産屋はどうでしょう。

良くてもせいぜい、一人当たりの資本装備率は

数千万円やそこらでしょう。

 

するとどうなるか。

簡単です。能力が低い三菱地所の社員の方が

能力が高い街の不動産屋のエース営業マンよりも多くを稼ぎ、

高い給料をもらうこととなります。

 

どういうことか、具体的に考えていきます。

 

例えば三菱地所の人が年利1%で利益を出せる人で、

街の不動産屋のエースはその10倍、年利10%で利益を出せる人とします。

単純計算で、街の不動産屋エースは、10倍能力がある人です。

 

三菱地所の社員は

資本装備率が10億円で年利1%の働きをするので

年間で1000万円、会社に利益を出すこととなります。

 

しかし街の不動産屋のエース営業マンは、

資本装備率5000万円の年利10%の働きなので、

年間500万円しか、会社に利益を出せません。

 

10倍の能力があるのに、資本装備率が低いせいで

半分しか稼げないのです。

だから当然、給料も極めて低くなってしまいます。

 

以上が、給料と資本装備率の関係性です。

 

次に、「売上の個人依存度」とは何か。

 

これは、

「その売り上げは、どれくらいその個人のおかげか」

といったニュアンスになります。

 

例えば、資本装備率では不動産に負けず劣らずの

巨大な工場を持つ製造業の社員は、薄給で有名です。

 

なぜなら、その工場で出来上がる製品の売り上げは

その工場設備への投資、スキルが無くても簡単に操作できる機械の開発者、

合理的効率的な生産活動を行う仕組みを作り上げた経営者の努力に

大きく依存しているからです。

 

今は何でも自動化自動化と騒がれていますが、

結局その自動化とは何かと言うと、

「スイッチ一つで誰でもできる仕事にする」ということです。

 

スイッチ一つで誰でもできる仕事で100億売り上げたとしても

そのスイッチを押した社員の働きなんて、無に等しいですよね。

だから、給料は低い。

 

逆に、例えば不動産の営業は、個人の営業力に依存して

売上は大きく変化します。個人への売上依存度が非常に高いです。

だから、売上に大きく貢献できる営業マンは、高い給料をもらっています。

 

例えば先ほどのエース営業マンの営業力が

ダメな三菱社員の30倍あったとしたら(利率30%)

”(資本装備率)5000万円” × 30% = 1500万円

となり、ダメ三菱社員より多く稼ぎ、高い給料が得られたことでしょう。

 

このように、「売上の個人依存度」が高い業界では、

基本的に、努力した分だけ、給料に反映される仕組みとなっています。

出来高制/インセンティブ制と呼ばれる給与形態ですね。

多くの営業職が、これに当たります。

 

営業以外で売上の個人依存度が高い仕事は、

弁護士、外資コンサル、外銀のM&Aアドバイザリーなど

滅茶苦茶高度かつ難解で、長時間労働が必要な頭脳労働です。

ようは、「そもそもの単価が高い仕事」ですね。

 

「単価が高い仕事を引き受けられるレベルの資格・スキルを持つ人間である」

ことが、単価の高い仕事ができる条件なので、

これもやはり、「売上の個人依存度」が高いと言えます。

 

以上が、給料と売上の個人依存度の関係性になります。

 

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以上、長くなりましたがまとめると、

 

・「資本装備率」が高い会社に行けば、

 そこに胡坐かいても高給取りになれる。

 

・「売上の個人依存度」が高い仕事に就けば、

 努力次第でなんぼでも稼げる。

 

という感じです。

 

「それなら100%、資本装備率が高い会社を目指す方がええやん!」

と思うかもしれませんが、そうでもありません。

 

というのも、

資本装備率が高い企業(財閥系総合商社や銀行など)は

超高学歴で経歴に傷が無い人間が、こぞって目指します。

ここに打ち勝つのは、なかなかにハードルが高いです。

 

メリットデメリットを比較するならば、

 

・高い資本装備率の企業

  メリット…入ったらその後比較的楽。

  デメリット…そもそも目指して入れるかが微妙すぎる。入るまでがしんどい。

 

・高い売上の個人依存度の企業

  メリット…努力次第で入社チャンスはいくらでも広がる。

  デメリット…入るまでも入った後もしんどい。

 

といった感じです。

 

で、高い資本装備率の会社に中途で採用されるには

同じ業界の下位互換の会社に入り、成果を出し続け、

チャンスを待つ他ありません

 

というか、それ以外の方法だと、偶然やコネなど

運の割合が大きすぎる方法か、

何らかのハイスぺスキルや資格を身に着けて入社するという

売上の個人依存度が高い部分で圧倒的努力をする方法しかありません。

 

だから、個人の腕一本で戦っていきたい、といった気持ちが無いのであれば

入りたい大企業の下位互換に入社し、

淡々と、粛々と、仕事をこなし、成果を出し、出世を重ねましょう。

 

そして、転職エージェントに登録し、

中途採用を募集するタイミングをただ待つのです。

これが最も可能性の高い方法です。

 

逆に、売上の個人依存度が高い世界で

ガンガン働いてボロ儲けしたい方は、

 

・不動産、保険、自動車などの営業で成果を追い求める。

(ここだけでも年収1000万はいきます。)

 

・コンサルベンチャーなどで様々な業種の仕事を学びつつ成果を出し、

そこで培ったスキルで自分を売り込んでいくorヘッドハントされる。

 

・会計系事務所などに勤め、税理士などの難関資格を取得し、

その後Big4などの大企業に転職し、その後戦コンやPEを目指す。

 

辺りが、最も可能性の高い道筋です。

 

特に最後の道筋は、筆者が目指している道筋でもありますが、

年収億越えが平気であり得る世界です。

目指す価値は十分にあるでしょう。

 

以上、どの道を選んでも最低でも年収1000万円は超えるでしょう。

後は、お金のためにどれだけ頑張れるか、です。

 

「お金はそこそこに、自由な時間を謳歌したい!」

と思うならば、とりあえず新卒で年収700~800万程度の企業に入り、

コツコツのんびり働く、というのも手です。

 

そこで結婚相手なんて見つけられたら、

合わせて世帯年収1600万とかになりますからね。

 

どう生きるも自由、

だからこそ、悔いのない人生を送るためにも、

ただどこでもいいから内定をもらうだけでなく

先々までちょっと思いを巡らせてみてもいいんじゃないかと。

 

ではまたー。