厚労省のガイドラインに基づく、正しい「就活病み」との向き合い方
バカにできないメンタルケア
就活における厄介な問題は
「結構メンタルがやられる」
ということです。
ぶっちゃけ、どんなに高学歴でも
流行りの難解なスキル(大学院レベルの統計、確率微分方程式、各種機械言語等)を身に着けており、
高く広い教養とコミュニケーション力を持つ
好感が持てる見た目の、いわゆる完璧超人でなければ、だいたい落ちます。
それはもう、半分以上落ちます。
開成→現役早稲田理系の友人は、
1つも内定がもらえないまま、日系企業14社くらい連続で落ちてました。
開成→現役東大理系→東大院の友人も、
大手電機メーカーの本社は選考に落ち、その子会社に就職しました。
日比谷→1浪東大文系の知り合いも、
外資を受けまくって全て落ち、
各種面接手法や履歴書などを全力で見直し、刷新し、
ようやく大手の生命保険会社に内定をもらいました。
そんなもんです。
で、その過程で、だいたいメンタルを病みます。
そして自信を無くして、過剰にレベルを落として、
わけわからん企業に就職して、数千万円レベルで生涯収入を落とすのです。
特に、多浪・多留の人は
既にそういうコンプレックスを、みんな持ってますからね。
「多浪・多留だから…」と、自信を無くしやすいのです。
病むな!落ち込むな!と言われても、無理なものは無理
だからと言って、
「そんな無駄をしないためにも、病まずに挑戦し続けろ!」
といっても、病むものは病む。仕方ないです。
根性論で何とかしろというのは、1つの解ではありますが、
決して万人に共通する合理的な解とは言えません。
そこで、メンタルヘルスを健康に保ち、
就活病みに負けない、メンタル自己管理の手法をお伝えします。
厚生労働省が公式に発表した、自己メンタルケアの方法
まず、就活病みによる、自信喪失、気力低下、食欲減退、
朝起きられない、だるすぎてどうしても動けない…等の症状が出た場合、
基本的には精神科に行き、専門医の指導に従い、治療を行うべきです。
ここまで悪化した場合は…滅多にある話ではありませんが…早めの治療をしないと
手遅れとなり、人生を棒に振る可能性も、無くはありません。
無駄なリスクを負う必要もないので、必ず適切な治療をしましょう。
しかし、就活や学校が忙しく時間が無い方や、
そもそも、そこまで酷い症状ではないけど、気分が落ち込みやすいという方。
「精神科に行くって、なんか嫌だ…」という方も多いはず。
そういう方には、厚生労働省が示した
認知行動療法のガイドラインに基づいたセルフチェックをオススメしています。
(※あくまで本来は、医師と二人三脚で行う療法です。
しつこいようですが、症状がひどい方は、この療法を過信せず
必ず病院へ行き、適切な治療を行ってください。)
最強のメンタルケア術「認知行動療法」とは
まず、こちらをダウンロードしてください。
厚労省による、うつの認知行動療法ガイドラインです。
そもそも認知行動療法とは、
「うつ気分は、うつな思考や行動が原因で引き起こされる」
という前提の元、「原因である思考や行動を変えることで、うつにならないようにする」
という治療法になります。
ようは、
「うじうじマイナス思考やってるから鬱になるんだよ!もっと前向きに考えようぜ!」
って話ですね。
根性論のように聞こえるかもしれませんが、
かなり効果的な治療法として、特に精神科医療の発達しているアメリカでは
専門医に特別な資格を与えて、認知行動療法の専門医が誕生しているほどです。
それも、相当な人数。
(これは、アメリカにおいて精神科通い/精神薬服用は
「それだけの精神的プレッシャーのある、責任ある地位の人間である」
という、ある種のステータスになっている社会的背景もあるでしょう。
その結果、精神薬濫用の問題もあるそうなので、一長一短ですが…)
で、話を戻しますと、
気分が落ち込んで、マイナス思考になってる人間に
「うじうじすんな、プラスに考えようぜ!」と押し付けたところで
なかなか素直に受け入れてはもらえないでしょう。
そこで、冷静に落ち着いて、
「就活で失敗続きなのだから、
今マイナス思考でうつなのは、仕方ない。」
「でも、どこかで過剰にマイナス思考になって、
自罰的になりすぎていたり、悲観的になりすぎている面が
あるかもしれない。」
「だから、少しずつ現状を分析して
自罰的すぎる面や、悲観的すぎる面を
少しずつ改善していこうね。」
「具体的には、どういうステップで自己分析すると
自分の現状が正しく客観的に理解でき、
少しずつうつ症状も改善できるよ。」
と、ステップバイステップで教えてくれるのが
このガイドラインなのです。
自己メンタルケアは、今後一生役立つスキル
ストレス社会と謳われる現代において、
将来、うつ症状に悩まされる日が来ないとも限りません。
そうした時に、たかがうつ病で人生を無駄にしないためにも
今の内から、メンタルのセルフケアの練習がてら
このガイドラインを使ってうつ改善の練習をしてみてはいかがでしょう?
何なら、就活で
「就活、最初は失敗続きで気分が落ち込んでいたので、
厚労省のガイドラインに従い、セルフケアで前向きな精神を保っています。
このように、何か問題が起きたときに
エビデンスの高い情報を自分で探し出し、
実践して問題解決をする習慣は、仕事でも必ずや役に立つかと云々」
とかアピールしたっていいわけですしね。
ちなみに、今までご紹介したガイドラインは
「患者向け」のガイドラインです。
で、本来は医者と二人三脚で治療をする、と先に述べた通り、
実は「医者向け」のガイドラインもあります。
医者向けということもあり、
内容がいささか煩雑になっているため、無理して読む必要もないと思いますが…
「自分が医者となり、自分を治療する」と考えるなら、
この医者向けのガイドラインも、読んでみてもいいかもですね。
以下、2つのガイドラインのまとめです。
・『うつ病の認知療法・認知行動療法(患者さんのための資料)』
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/kokoro/index.html)
出典元の厚生労働省のホームページに行くと
その他の各種精神病と治療法のガイドラインが揃っており、
単純に面白いので、見てみてもいいかもしれませんね。
心身が健康じゃなきゃあ、就活も仕事もままならない。
できる範囲のセルフケアを身に着ければ、
それだけで他の人よりよっぽど有利。
これを機に、最強のメンタルを身に着けちゃいましょー。
ではまたー。
P.S.
厚生労働省って、日本の各省庁の中でも
労働時間が随一として有名なんですよね。
そんな厚労省の人たちが正気を保って働き続けられるのも
こうしたメンタルケアの手法が身についているから…かもしれない…。
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