名作ドラマに学ぶ、就活における正しい嘘のつき方

2019年3月2日

就活の面接において、嘘はつきもの

 

ちまたの就活サイトのように、綺麗ごとを言うつもりはありません。

現実問題として、話を盛って脚色したり、

嘘と真実を織り交ぜて上手いこと語ってみたり、

何なら完全な作り話をでっちあげたりする人もいるでしょう。

 

そして、「嘘など見破られる!良くない!」などと言ったところで

上手い嘘をついた人間が、素晴らしい就職先を手に入れる例は

枚挙にいとまがありません。

 

ですがそうは言っても、嘘で誰もが上手くいくわけではありません。

輝かしい成功者の裏には、無数の敗者がつきもの。

嘘をつき、見抜かれ、失敗し、落とされる人も数多くいるのです。

 

では、どうすれば見事な嘘をつき、就活の面接を突破できるのでしょうか。

 

本物よりも本物らしい嘘をつけば良い

 

就活を成功に導く嘘のつきかたは、

「本物よりも本物らしく」嘘をつく、ということです。

 

例えば、米倉涼子主演の、

『ドクターX~外科医・大門未知子』

というドラマをご存知でしょうか?

 

当然米倉涼子さんは医者ではなく、手術も実際には行われていません。

全てが作り物であり、フィクション。いわば、嘘なわけです。

 

手術の映像で、内臓の一部をを焼いて止血するシーンなど、

実際は美味しい豚肉を焼いており

現場にはおいしそうな焼き肉のにおいが漂っているそうです。

何から何まで壮大な嘘です。

 

しかし、実際にドラマを見たとして

視聴者は「こんなのは嘘八百だ!でたらめだ!」などとは思いません。

思わずドラマの世界観にのめり込んでしまうことでしょう。

 

真に迫った手術シーンを見て、

あたかも、現実でもあのような手術が行われていると、

我々は信じ込まされているのです。

 

きっとあなたも、実際にドラマを見ると

「現実でもあんな感じで手術してるんだろな」

という感想を抱くはずです。

 

ドラマの映像は全て嘘の作り話に過ぎない上、

我々のほとんどは、実際の手術現場など

一度も見たことが無いにも関わらず、です。

 

では、なぜ我々はドラマという嘘の作り話を見て、

「現実でもきっとドラマで見た通りなのだろう!」

という感想を抱いてしまうのでしょう。

 

それは、「嘘の作り込み」の差です。

 

作り込まれた嘘こそ、成功の秘訣

 

例えば、先に例として挙げた『ドクターX~外科医・大門未知子』では、

手術シーンの撮影の際、画面に映らない範囲の人たちも

実際の手術時のようにメスを手に取り、心電図を確認し、使ったガーゼを処分し、

いつ画面に映ってもいいように演じ続けたそうです。

 

米原涼子さんに至っては、手術最後に傷口を縫い合わせる

「縫合」の練習を徹底した結果、

手術現場撮影のアドバイザーである、現役外科医の方より

縫合が上手になったそうです。

 

ただドラマとして形にするだけなら

ここまで練習に練習を重ねる必要はありません。

せいぜいそれっぽいことをして、違和感さえ与えなければ十分。

 

誰も見てない、映ってもいない範囲で

細かな機械の操作や麻酔の確認などする必要はありませんし、

現役外科医以上に縫合が上手くなるほど

根を詰めて練習する必要もないのです。

 

しかし敢えて、細部に至るまで演技を徹底させることで

撮影現場全体に、本当に手術を行っているような

緊迫した空気感が生まれるのだそうです。

 

だからこそ、ドラマのあの迫真の空気感が視聴者にも伝わり、

名作としてヒットしたとか。

 

就活における嘘も同じ。

 

薄っぺらい、どこかで聞きかじった話をそのまま言うだけでは

少し聞くだけで、誰だって嘘だと伝わります。

 

知ったかぶりをしていて滑稽だった人を

あなたも一度くらい見たことがあるはず。

浅はかな嘘をつく輩は、それくらい簡単に見破れるのです。

 

で、そんな知ったかぶりをして必死に話を合わせようとしてる人を見て

あなたはどう感じたでしょう?

無様、気持ち悪い、滑稽と感じ、内心見下していたことでしょう。

そして、そんな情けない人間と仲良くなりたいなどと、思えなかったはず。

 

就活で浅はかな嘘をつき、見破られたら、

面接官にそう思われるのです。落とされて当たり前です。

 

だからこそ、嘘をつくならつくで、

本気の作り込みをしなくてはいけない。

 

そして、その作り込みのやり方こそ、

ドラマで演じる名俳優の、役作りのやり方から学べるのです。

 

役を作り込み、野村證券に内定

 

もはや、自分でも嘘と思えないくらいに

色んな人から話を聞き、現場に足を運び、

どういう場面で何を感じ、どう考え、どのように対処したかなどを

徹底して調べ上げ、そういう自分だと思い込むのです。

 

例えば、野村証券の入社したとある友人Mは、

新聞の新規開拓営業のバイトで成果を出したと、嘘をつきました。

当然、そんなバイトをしたこともなく、

そもそも新聞を取ってすらいないのに、です。

 

しかし彼は、名俳優の役作りのごとく、徹底して情報を調べ上げました。

新聞営業のバイトをした人の本を読み、実際に新聞屋に行って話を聞き、

いつ、どんな客に出会い、最初どういう対応をされ、どのように作戦を立て、

どう対処し、どのように契約に結んだかといった経験談を、事細かに仕入れたのです。

 

その後彼は、筆者と共にWebテストをやりながら

Appleのスティーブ・ジョブズの下準備のごとく、

筆者に対し、新聞の新規開拓営業の仕事の、嘘の体験談を

ドラマチックに語る練習をしました。

 

最初は不慣れでしたが、最後には嘘と分かっている筆者まで

「実はこいつ、本当に一度バイトで潜り込んだのでは?」

と思えるほど、臨場感ある体験談を語りました。

 

簡単な設定資料集も作っており、

あえて自分からは語らず、突っ込まれた時に答える用の話も

複数用意していました。

 

結果、彼は大手広告代理店では最終選考まで残り、

野村證券では見事内定をもらえたのです。

 

あなたも役を作り込め!

 

何度も言いますが、浅はかな嘘はバレます。

過去学校のクラスなどにいた、

知ったかぶりをして恥をかいた、情けない連中を思い出してください。

そうはなってはいけません。

 

口先三寸で相手を信じ込ませる諸葛孔明のように

あなたは口先三寸で素晴らしい体験談を語り、あなた自身を売り込むのです。

 

そのためには、売り込むための役を作り込む必要が不可欠。

 

野村証券に内定したMが、

「新聞の新規開拓営業で活躍」したキャラを作り込んだように、

あなたも、何らかのキャラを作り込むのです。

 

どんなキャラが良いかは、

当サイトの別記事を参考にしていただくと分かりやすいですが、

とにかく「一生懸命努力ができ、すぐにキャッチアップできそうなキャラ」なら

何だってOKです。

 

Mのように新聞営業のキャラでもいい。

筆者のように、個人で事業をやっていたキャラでも構わない。

大手不動産に行った留年仲間のように、

季節のイベントバイトで重宝されたキャラでもいい。

 

肝心なことは、どんなキャラかではなく、

一生懸命頑張って、すぐに戦力になれる(と思わせる)ことですから。

 

信じてもらえなければ何もはじまらない、

まずはキャラを作り込んで、嘘を本当と思わせることが肝心ってこと。

さぁ、今から名俳優になろう。

 

ではまたー。