多浪・多留から年収1000万円になれる業界②~不動産業界

2019年5月4日

前回のおさらい

 

多浪・多留、第二新卒では、新卒で年収1000万円に到達することは難しいです。しかし、新卒入社した会社でスキルや実績を重ね、転職で年収1000万円に到達することは難しくありません。

そこで、転職で年収1000万円を目指せる新卒就活方法として

 

●年収1000万円が目指せる業界を知る。

●そんな業界に転職するために、新卒でどこに入社すべきかを知る。

●入社後にどんなスキル/実績を身に付ければ、転職で役立つかを知る。

 

この3つを意識することが大切だ、と前回の記事でお話しました。

 

そんな年収1000万円を目指せる業界の中で、特に転職が容易な5つの業界

 

1.金融業界

2.不動産業界

3.情報・通信業界(IT業界)

4.自動車(中古車)業界

5.広告業界

6.製薬業界

 

のうち、今回は不動産業界、についてお話していきます。

 

不動産業界の概要

 

不動産業界の仕事内容は、大きく分けて

「用地取得」⇒「企画・設計」⇒「営業」⇒「運営管理」

の4段階です。

 

で、各段階において、地上げ屋、建築士、デザイナー、施工士、営業、管理人など本当に多くの人たちが関わっており、それぞれ年収1000万円を目指せる、かなり潤った業界です。

(そもそも日本は諸外国と比較し、税制が不動産保有者に有利なのです。)

 

ただ、当サイトの読者の方に、技術者を目指す方は少ないでしょうから…普通の大卒の人が目指せる、総合職と営業職にのみフォーカスして考えます。

 

不動産の総合職は、

 

1.「用地取得」⇒「企画・設計」⇒「営業」⇒「運営管理」

の4段階の流れを大きく管理(特に、最後の運営管理)をする、事務系総合職

2.「用地取得」~「企画・建築」

に特化したキャリアを持つ、建築系総合職

3.「営業」~「運営管理」

に特化したキャリアを持つ、営業系総合職

 

の3パターンに、大きく分かれます。

(参考:野村不動産 総合職キャリア採用ページ

 

新卒でどこに入社すべきか

 

事務系総合職で大手に中途採用を狙う場合、完全な中小企業からの転職は不可能でしょう。何故なら、そもそも大手不動産会社(いわゆるデベロッパー)の総合職の仕事は、中小の不動産会社では経験できないため、転職時に大して役に立たないのです。

(なんなら、中小の不動産会社ではそもそも総合職採用が無い場合も多々あります。)

なので、新卒ではできれば売上1000億円以上、少なくとも売上500億以上の中堅企業に入社することが望ましいです。

 

例えば飯田グループホールディングスは、2018年度の売上高が、三菱地所を超える約1.3兆円でありながら

 

・業界の中で平均年収が比較的低い

(三菱地所の平均年収は1133万円、飯田グループHDsの平均年収は729万円)

・創業者一族が、大塚家具のように後継者争いをしていてめんどくさい

 

といった理由から比較的入社しやすいです。多浪・多留生や第二新卒の人、受験で失敗し学歴が低い人の、将来を見据えたファーストキャリアとして、非常にオススメです。

(後継者争いなんて数年でケリがつくでしょうから。将来的にはもっと平均年収も上がり、転職なんかしなくても余裕で1000万円超えるようになるかもですね。)

 

また、営業職での入社を目指す場合(こっちの方がもっと学歴無くても大丈夫)、オープンハウスのような個人向け不動産営業なら、「営業めっちゃやりたいっす!」と熱く言えば入社できる上、がんばれば年収1000万円くらい普通に到達できます。

(ただし大〇建託、あれはやめた方が賢明かもしれません。課長が助手席ダッシュボードをけり続け、GPSで24時間監視し、不正は当たり前で、客の頭ををハンマーで殴って重傷を負わせるまで追い込まれる会社ですから。→参考記事

 

よく勘違いされますが、不動産に限らず営業職は、一生現場で汗を流して売り続ける仕事ではありません。営業の現場で成果を出すことで、営業上がりの管理職になることが目標です。

営業上がりの管理職の仕事は、おおよその場合、自分の営業ノウハウを部下の営業マンに教え込み、部下を指揮して売り上げを上げることが仕事ですね。リテールの場合、店長がこの立場です。結構いい生活ができます。

 

もっと上に昇進すると、もはや現場の指揮すらせず、経営者の立場から会社全体の営業方針や戦略を考える、デスクワークになります。直接現場には、まず出ません。

これがなかなか美味しいポジションです。不動産業界の場合、リテールなら年収800前後の基本給に、部下が稼いだ金額の数パーセントが加算されるのがよくある一般的な給与体系です。

 

つまりだいたい年収1000万になれるわけです。

 

大手であればあるほど基本給はもっと大きくなり1000万円を上回り、中小であればあるほど、基本給は小さくなり600万前後まで落ちる、という感じです。

 

個人向け営業で良いなら、やはりオススメはオープンハウスです。売上がデカい上、そもそも営業で成り上がってきた会社なので、実力も身に付きますし、給料も非常に良いです。

(→参考:不動産業 売上高ランキング 133社

 

商業施設や事業用ビルの法人営業に携わりたい場合は、売上100億~1000億程度の不動産会社を片っ端から調べて、特にあなたの土地勘がある都心部の会社を受けると良いでしょう。

土地勘がある、ということが重要です。不動産をやる上で、土地勘は欠かせない用をですからね。

 

身に付けるべき、必要なスキル/実績は何か

 

総合職で年収1000万円を目指す場合、建築系を目指すなら、比較的規模が小さくても構いません。「用地取得」の交渉や土地探しといった仕事で成果を残したり、「企画・建築」において、現場の調整や全体の管理の経験を積むと良いでしょう。

間違っても、用地取得で、積水ハウスのように詐欺に引っかかってはいけませんよ。

 

事務系を目指す場合、目立ったスキルや実績を示しづらいので、イバラの道となります。一番良いのは、同期トップの出世を果たすことです。これが事務系が示せる唯一の実績となります。

 

営業系総合職は、ひたすら営業で成果を残して出世することが目標です。BtoBなら

リテールなら、売上数百億ある不動産会社の販売店で店長経験者ともなれば、転職せずともかなり良い待遇を期待できますし、転職先の待遇もなかなかのものです。その後は現場でプレイングマネージャーとして、自分でも営業をして稼ぎつつ、部下の営業指導をして部下の稼ぎからも歩合給をもらうのです。相当いい給料が手に入ります。

 

総じて、不動産業界は稼ぎやすい

 

長くなりましたが、不動産業界については以上になります。

やはり不動産業界は稼ぎやすいですね。業界規模も、日本国内で自動車業界に次ぐ第二位の規模とあって、売上高100億円を超える企業も100社以上あり、転職にも困りません。

 

ちなみに必要な勉強量も少ないので、勉強をなるべくしたくない人も不動産業界はおすすめです。勉強せず稼げるのは、あとは中古自動車の買取や販売ですね。

 

次の記事では、みんな大好きIT業界について書いていきます。

 

ではまたー。