学歴フィルターの有無の見分け方
「学歴フィルターは果たして実在するのか!?」
みたいな話が時折話題になりますが、
極めてナンセンスです。
そんなの「企業による」としか言えないからです。
ただ、学歴フィルターで落とされると分かっている会社に
わざわざ時間とお金と労力をかけて挑戦するのは、
色々な意味で無駄ですし、精神的にもつらいものがあります。
ということで、企業を3タイプに分け、
学歴フィルターの有無を見分ける方法と
各種対処法をお伝えします。
3タイプの企業とは
・タイプA
学歴フィルターありの企業
・タイプB
学歴フィルターは無いが
勝手に学歴でフィルタリングされてしまっている企業
・タイプC
学歴フィルターの無い企業
以上3つです。
順番に解説していきましょう。
・タイプA、学歴フィルターのある会社………
学歴フィルターのある会社は、基本的に
「難しい資格が業務に必須」「巨大」「志望者多数」「高賃金」の会社です。
「難しい資格が業務に必須」で言うと、
例えば証券会社は、証券外務員の資格が無ければ
証券営業の業務を、法律上行えません。
なので、雇った従業員には
「短期間で」「確実に」資格を取ってもらわないと、
文字通り話になりません。
(某証券会社では、証券外務員一種の資格が無いと
社内では人権すらない、と言われています。)
なので、資格が取れなさそう、
つまり試験が苦手そうな方(低学歴、多浪、多留)は
会社としてはリスクが高いので、採用は避けたい、というわけです。
だから、学歴フィルターがあります。
また、高賃金で巨大な、志望者多数の
総合商社や銀行の総合職なんかも、学歴フィルターがあります。
なぜなら、志望者が多すぎる(多ければ数万人単位)ので、
可能な限り書類で落とさないと、とても時間が足りません。
特に高賃金な会社は、つまり面接する社員の時給も非常に高いのです。
社員に高い時給を払っている以上、会社としては
受かる見込みが薄そうな人の面接に、時間を使ってほしくないのです。
だから、学歴でフィルタリングをかけているのです。
(ところで、某商社で
内定者と非内定者の学歴データを解析したところ
大学名よりも高校名に相関が高い、と出たそうです。
灘や開成といった高校卒で、多浪・多留という方は
もしかしたら商社なら可能性はあるかもしれませんね。)
以上です。
まとめると、難しい資格が必須な会社や、
高い賃金と莫大な志願者数を誇る大企業は
受けても無駄になることが多いので、避けた方が無難でしょう。
・タイプB、学歴フィルターはないが、勝手にフィルタリングされてしまっている企業……
このタイプの会社は、主に外銀や外コンです。
例えばアクセンチュアやメリルリンチなど、
書類落ちはそう滅多にありません。
しかし、全社で難易度の高いWebテストが課されており、
この試験の点数の高い順に面接を行い、順番に採用しています。
そして、外銀や外コンのような高収入の外資系企業は
東大理系の院生などが片っ端から受験しているので、
試験が満点の人だけで、ほぼ採用の定員は埋まってしまいます。
なので、もちろん試験で満点が取れれば学歴など関係ありませんが、
現実はやはり、高学歴の人だけしか試験に突破できず、
結果、学歴フィルターがあるように見えてしまう、というわけです。
頭脳に自信がある人は、
腕試しがてら、Webテストだけ受けてみるのもアリかもしれませんね。
・タイプC、学歴フィルターが無い会社……
実は大多数の会社が、学歴フィルターはありません。
世界の先進国の中でも、
学歴フィルターが特に少ない国なだけはあります。
そもそも「学歴よりもコミュ力や人間性」なんて言ってるの
日本くらいですからね。ゴリゴリの資本主義の諸外国はえげつないです。
ま、学歴で少々(?)失敗した我々には、ありがたい話です。
では、なぜ大半の人が書類で落とされてるかというと
大手就活サイトのテンプレートのコピペみたいな自己PRや
まともな人が読んだら支離滅裂な文章を書いているからですね。
コピペは論外です。
人事の人は、あなただけでなく大勢の志望者の自己PR文を
大量に読んでいます。
そりゃあ、似たようなストーリーがあれば気付きます。
で、そんな奴は即落とします。
ホストやキャバ嬢の、誰にでも言ってるような
「好き」とか「あなただけ」みたいな言葉を本気にしてたら
相当ヤバい奴ですよね?
それと同じです。
だから、コピペみたいな文章を書いてる人は
確実に落ちます。
逆に、自己PRがコピペでOKだった会社は
そんなヤバい奴が人事をやってる、ヤバい会社なので
こっちからお断りした方がいいでしょう。
また、自分でゼロから書いたものの、
文章力が無くて支離滅裂になってしまう場合。
これは特に今までの受験勉強で
現代文の記述問題が苦手だった方なんかは
先方に支離滅裂な文章と思われているかもしれません。
基本的に、文章力は一朝一夕で身につくものではありません。
なので、大学や専門の先生や、就活サポートセンターのスタッフなどの
頭の良い人に添削をしてもらうのが、最も手軽でしょう。
中には末期的にアホなスタッフもいるので
複数の人に見てもらうか、頭の良さそうな人を探して
頼むと良いでしょう。
それでも不安なら、有料にはなりますが、
各種添削サービスを販売しているところもありますので、
そちらに依頼するのも良いでしょう。
1万円程度が相場と若干値は張りますが、
1つ自分のオリジナルの文章ができたら
他の企業の自己PRを書く際の参考にもなりますし、お得です。
それに、もし依頼して作ってもらった自己PR文で就職先が変わり、
平均年収が50万高い会社に入れたら、
40年勤めるとして、単純計算で2000万円の儲けですからね。
1万円の支払いで2000万円得をするなら、
ここでケチるほうが馬鹿というものでしょう。
「就活センターに相談とか嫌だし、
お金払って書いてもらうのも嫌だ!」
という人は、自分で書いた文章を
最初から最後まで音読すると良いでしょう。
音読すると、書いてる時には気付かなかった
主語の漏れや論理の破綻に気付きやすく、
自己添削が非常に楽にできます。
この辺の努力をしたくない人は、
志望水準を落として、
低賃金、重労働の企業に自己PRを出すしかないでしょう。
今この就活の段階で努力するもよし、
就活で楽をして、就職してから40年間苦労をし続けるもよし。
その辺りは、あなたがどうしたいか、で決めてください。
「今少し努力してでも、今後の人生ずっと楽に高い給料が欲しい!」
という方は、今後もためになる記事を書いていきますので
ぜひよろしくお願いします。
一緒に頑張っていきましょう。
ではまたー。
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