多浪・多留に甘い業界・会社ランキング
多浪・多留の内定の取りやすさは、業界で決まる
多浪・多留の人に優しい会社かどうかは、ほぼ業界で決まると言っても過言ではありません。
「なぜ業界ごとに、多浪・多留に優しいか厳しいかが違う?」と言われると、無理やり理由付けはできますが、所詮は後からのこじつけの理由。そこを深く考えても仕方ありません。
(どうしても理由を知りたい人向けに、この記事の最後に、ちまたでよく言われる理由を書いておきます。)
ということで今回は、多浪・多留に優しい業界ランキングを書いていきます。「業界とかこだわりないから、何でもいいから内定が欲しい!」という方、必見です。
多浪・多留に優しい業界ランキング
多浪・多留を避ける業界では、基本的にまず履歴書で落とされます。そこで、3年以上の多浪・多留の人23人に「履歴書で落とされた業界・通った業界」のアンケートを取りました。(信用の問題上、具体的な会社名は控えております。)
アンケート結果から判断する優しい業界と厳しい業界のまとめは、以下のようになります。(全ての業界を載せたらキリが無いので、志望者が多い有名な業界に絞って書いていきます。)
――――――――A.優しい――――――――
鉄鋼、金融(生保・損保)、自動車部品、専門商社、ゲーム、IT、飲食、教育(予備校)
――――――――B.やや優しい――――――――
自動車、化粧品、化学、マスコミ、金融(証券)、機械、小売、中小不動産、出版・印刷
――――――――C.やや厳しい――――――――
旅行、海運、大手不動産、家電、総合商社
――――――――D.厳しい(諦める方が賢明)――――――――
金融(銀行、信金)
※どの業界も、財閥系企業など超大手企業は難易度がより高くなるので、注意してください。
大手に行きたいなら、狙うは専門商社や鉄鋼系
今回のアンケート結果から考えられる、多浪・多留を気にしない大手に共通して言えることは、「海外志向が強い会社」ということですね。察するに、海外に飛び出し、縁もゆかりも無い土地で一旗揚げよう、みたいな商魂たくましい人が望ましい、ということでしょうか。その意味で、周囲に流されず、自分のやりたいことに本気で取り組んでいた結果の多浪・多留は、むしろ望ましい、ということかと考えられます。
なので、大手企業に入社し、高い給料と素晴らしい福利厚生の中で行きたいのであれば、専門商社や鉄鋼、自動車系を選択肢に入れると良いです。もちろん、国内最大手となると、さすがに敵が現役東大ばかりで厳しいので…準大手くらいがねらい目でしょう。
●おすすめ企業(平均年収750万~1000万の企業)
JFE、日鉄住金物産、伊藤忠エネクス、メタルワン、日立ハイテクノロジーズ、岡谷鋼機、日立金属、菱電商事など
転勤が嫌なら、IT系準大手~ベンチャー
多浪・多留に優しい鉄鋼や専門商社は、全国転勤、あるいは海外転勤もあり得ます。中には「絶対に転勤したくない!ずっと東京・大阪・名古屋にいたい!」みたいな方も多いはず。そんな方におすすめなのが、IT系の準大手~ベンチャー企業です。
IT系の準大手企業は、最大手傘下のNTTコムウェア、NECソリューションイノベータ、日立システムズのような企業のことで、ベンチャー企業とはサイバーエージェント、DeNA、カカクコム、のような企業のことです。これらの企業は基本的に転勤が無いことがメリットです。大きく、エンジニアとして入社するか、営業として入社するかの2通りでしょう。
大手の専門商社のような高い年収は望めませんが、その分、ワークライフバランスを目指せます。特に仕事にこだわりが無く、高い収入より高い幸福度を目指すなら、こちらの方が確実に近道です。
●おすすめ企業
・準大手…NTTコムウェア、NECソリューションイノベータ、日立ソリューションズ、東京海上日動システムズ、三菱UFJインフォメーションテクノロジー、トヨタコミュニケーションシステム
・ベンチャー…Sky、シンプレクス、カカクコム、一休、IMJ、ミクシィ、グリー、
学歴に自信が無いなら、小売業界や中小不動産業界
よく、「小売業界なんてブラック!」「不動産って、よく駅前で若手がチラシ配ってる、あれでしょ…?」と思われる方が多くいらっしゃいます。コンビニバイトの低賃金さや、汗を流しながら必死でチラシを配っている姿から、そういうイメージになったのでしょうか。
ですが、平均年収が700万前後かそれ以上の小売業の会社は、実は結構あります。そして、地域密着で事業展開をしていたり、あるいは積極的に海外展開をしていたりと、各社さまざまな取り組みをしていて、意外とエキサイティングな仕事が多いのも、小売業界の特徴です。
不動産も、中小ならではの地域密着型経営で、地元の商業用・事業用ビルを複数持っていて、盤石な経営基盤と安定した売り上げを誇る優良企業もたくさんあります。(たとえば、極論、六本木ヒルズや森ビルで有名な森トラストは、六本木界隈にしかビルを持たない、中堅不動産会社です。ですが、大卒の平均年収は1000万円を超えるのです。)
もちろん、中には質の悪い、ブラックな企業もあります。そこで、筆者調べ(参考:Volkers、平均年収.jp)から、おすすめ企業を紹介します。
●おすすめ業界(すべて平均年収650万以上)
・小売…アスクル、セブン&アイホールディングス、吉野家ホールディングス、ユニー・ファミリーマートホールディングス、高島屋、ローソン、丸井グループ
・中小不動産…大京、スターマイカ、ファーストブラザーズ、サムティ、エフジェーネクスト、コスモスイニシア
とにかく稼ぎたいなら、金融(生保・損保、証券)、不動産、自動車などの営業職
仕事は何でもいいし、忙しくてもいいから、とにかく稼ぎたい!という方も、中にはいらっしゃると思います。そういう方は、生保や証券、不動産、自動車の営業職、がおすすめです。多浪・多留でも入社何度が低く、努力次第でいくらでも稼げます。ただし、証券会社の場合は、最低でも日東駒専程度の学歴は欲しいところです。
●おすすめ企業
・証券会社…丸三証券、東海東京証券、岡三証券、楽天証券、ソシエテジェネラル証券など
・生保・損保会社…第一生命、住友生命、ソニー生命、メットライフ生命、三井住友海上火災保険など
・不動産…オープンハウスなど
・自動車…ビッグモーターズなど
多浪・多留の就活は、まずは何より業界を決めること
多浪・多留に優しい企業ランキングと、各種おすすめ企業を見てきましたが、いずれにせよ大切なことは、「行きたい業界を決めること」です。現役生も就活にはポロポロ落ちます。ですから当然、多浪・多留に優しい企業を受けたところで、甘い覚悟で面接に臨んでは、落ちる現役生同様、ポロポロ落ちます。
そこで、少しでも就活で落とされないために大切なことは、「行きたい業界」をさっさと絞ることです。
面接を受ける際には必ず業界研究が必要です。業界研究ができていなければ面接で必ずボロが出て、「こいつ、業界のことまるで調べてないな…どうせ本気で入社したいなんて思ってない、第3第4志望なんだろう」と思われて、おしまいです。なので、「行きたい業界」が絞れていないと、十分な業界研究の時間が取れず、結果的に全てが中途半端になり、全てに落ちてしまう、というわけです。
この多浪・多留に甘い業界ランキングを参考に、行きたい業界を見定め、しっかりと業界研究を行って内定を獲得してください。
ではまたー。
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