多浪・多留から年収1000万円になれる業界③~情報・通信業界(IT業界)
これからの時代はIT業界
「IT土方はつらい…」「え?仕事は終電までじゃなくて始発まででしょ?」「プログラマーは闇…」「先輩全員うつで退職して仕事できなくなったわ」「ストレス性難聴で右耳聞こえなくなりました」
などという言葉が飛び交うIT業界。闇が深く、人生の墓場だという印象を持つ方が非常に多いです。
これらの印象は、確かに間違ってはいません。今も日本のどこかで、薄給で長時間労働を強いられているプログラマは山ほどいます。
ですがそれと同時に、デジタル化の波が日本全体に押し寄せてきていることも事実です。少子高齢化や中国・韓国の台頭で稼げなくなってきた大企業が、生き残りのために人員カット・デジタル化による業務効率化をどんどん推し進めているのです。
そんな環境の中熱いのが、やはりIT業界です。最近も我らがみ●ほ銀行が、システム導入などとほざいて5000億円をドブに捨てた有名なニュースがありましたね。この5000億円は全てIT業界に流れ、IT業界は大きく潤ったわけです。
●ずほ銀行だけではありません。他にも数々の大企業が、IT化の名のもとに数億~数千億円単位のお金をIT業界に注ぎ込んでいます。この莫大な資金は全て、IT業界の人間の懐に転がり込む、というわけです。
それでも、プログラマは儲からない
とはいえ、日本でプログラマになってはいけません。(プログラミングスキルは持っておくべきですが。)なぜなら、日本のIT業界は、構造上プログラマに全くと言っていいほどお金が入らないのです。我々はそんな貧しいプログラマではなく、儲かるITマンにならなくてはいけません。人生楽しく生きたいですからね。
では、IT業界に入っていこうと思った場合、どの立場に入っていけば、しっかり高い給料をもらって稼げるのか。おすすめの「稼げるIT企業」は二つあります。それは
- 大手IT企業
- ITコンサルタント
この2つです。
「稼げる」IT企業の具体例
IT業界は大きく言って、
- 伊藤忠テクノソリューションズや野村総研といった財閥系IT企業
- LINEやグリーなどの新興IT企業
- ITコンサル、シンクタンクのようなアドバイザリー業者
の3つで成り立っています。
1番の財閥系の大手IT企業に行けるのが一番御の字ではあるのですが、実際に行くことは非常に困難です。野村総研なんて、東大・京大生らの20卒人気ランキングで、日系ナンバー1ですからね。
(参考画像: One)
なので、1番の企業は無理です。諦めましょう。
逆にねらい目なのは、2番・3番です。
プログラミングをやりたいなら2番の新興IT企業でエンジニアを、プログラミングをやりたくないなら3番のITコンサルタント会社でシステム導入や業務改善をやりましょう。
これが、IT業界で最も高い将来性と高収入を得る方法です。
新卒でどこに入社すべきか
将来どんな仕事で稼ぎたいかで、2番か3番かが分かれます。
自分で開発もできるようになりたいなら2番、開発はやらなくて良いなら3番です。
・自分で開発もできるようになりたい!という2番の道を目指す人が行くべき企業は、そこそこ大きなベンチャーで、強力な自社コンテンツを持つ企業ですね。
LINE、Sky株式会社、ワークスアプリケーションズ、レジェンドアプリケーションズ、シンプレクス、サイバーエージェント等です。
これらの企業の特徴は「エンジニアがそこそこ高収入」な点です。そこらの中小でエンジニアをやると地獄みたいな薄給ですが、これくらいの大手ともなると格が違います。ワークスやシンプレクスなんかは初任給が500万ほどあり、入社早々に恵まれた生活ができるでしょう。
将来のキャリアですが、これらの企業でエンジニアとしての技量も磨きつつ、クライアント先での交渉や、プロジェクトのマネジメントができる、プレイングマネージャー的な立ち回りができるようになると最強ですね。どこにでも転職できます。
ただし、開発も提案も中途半端にならないように気を付ける必要があります。
営業・提案もできるエンジニアは、これからの時代、無限に求められる人種です。年収1000万円は堅いですし、一生食いっぱぐれることがなくなります。
・プログラミングなんて絶対に勉強したくない!!!という人が目指すべき企業は、3番の中小のITコンサルティング会社です。
基本的にやることと言えばシステム導入ですね。
一言で「IT化だ!システムを使って人件費削減!」と言っても、大きな企業ではそう簡単に事は運びません。
どんな業務があるのか、どこに無駄があるのか、何ならシステム化できるのか、導入コストと浮く費用はいくらなのか、導入した後の社員教育はどうするのか、開発は誰がやるのか、期間はいつまでにやるのか……考えることは本当に山ほどあります。
そして…その辺の細かい部分をきちんと考えなければ、とある青のメガバンクのように、5000億円もシステム開発・導入に支払って、何度もATMを止めて迷惑をかけたにも関わらず何も改善しなかった、という無様すぎるオチになります。
こうした大損をしないために、数千万程度支払ってでもコンサルティングをお願いしよう、となるわけです。
ですので、ITコンサル会社に入った人は、クライアントがみず●銀行のような失敗をしないために、知恵を絞って最善策を考える仕事をすることになります。
こうした頭脳労働が好きな人は、間違いなく目指す価値があるでしょう。
プログラミングを学ぶ必要はありませんが、常に新しいIT技術とその導入事例を勉強していく形となりますね。
転職に必要なスキル/実績は何か
エンジニアで出世したいのならば、Pythonでも極めてGoogleなどの外資に転職すると良いでしょう。年収1500~2000万ほどになります。
検索エンジンのGoogleやYoutubeは、Pythonで設計されています。最近はやりのビッグデータを扱う統計や機械学習もPythonと非常に相性がいいので、とりあえず困ったらPythonをやりましょう。
機械学習はまだ歴史が浅い学問なので、今から本気で4~5年ほど詰め込み勉強すれば十分世界のトップラインに到達できます。そうなれば、どこへだって転職ができるというものです。
ITコンサルタントとして出世したいのであれば、機械学習やDeep Learningと英語を死ぬほど勉強して、Digital McKinsey辺りを目指すと良いでしょう。ここが世界の頂点です。
年収は2000万は下らないでしょう。
世界一までは目指さなくていいけど、とにかく転職して年収を上げたい!という方は、マネージャー経験を積むことが最短ルートです。IT企業のマネージャーは、若手でも年収700~800万は固く、美味しい立ち位置ですからね。
どうすればマネージャーになれるかは会社次第ですが、プログラミング経験ゼロの人がIT系の中小企業に入社し、入社2年でマネージャーとなった例もあります。(その後彼はアビームコンサルティングに転職しました。)
出世が早いのもIT業界の特徴なので、とにかく頑張って、マネージャー経験を積むことです。
質の高いITベンチャーやITコンサルは、埋もれていて見つけづらい。
さて、ここまで読まれたあなたなら「もしIT系を目指すなら、2番か3番だな!」と強く感じたことと思います。年収も将来性も桁違いですから。
加えて、IT業界は今儲かってますから、こうした高収入で将来性のある企業は数多くあります。選択肢もよりどりみどりです。
ですが一つ問題があります。それは「こうした将来性ある企業は、どうやって探せばいいのか?」という点です。
筆者が知る優良企業を上で挙げさせていただきましたが、世の中にはまだまだ山ほど、隠れた優良企業があります。ですが、そうした隠れた優良企業の情報は、就活生の耳になかなか入ってこないのです。
探し方は2つあります。
- 無限に時間とお金をかけて、リクナビやマイナビで会社を探し、実際に説明会に片っ端から足を運んでみる
- 情報を持つエージェントを使って、優良企業を教えていただく
このどちらかです。
筆者としては、両方やることをオススメしています。
自分で実際に時間と労力を使って調べるからこそ、企業探しの大変さも、仕事内容と給料の相場観、内定をもらうむずかしさが分かってきます。
その上でエージェントを使うからこそ、エージェントの紹介する企業の質もわかりますし、エージェントの特別ルートでの内定がどれだけ楽かもわかるのです。
この先何十年という人生がかかってますからね。大変だと思いますが、後悔しないために、自力での検索もエージェントも両方必ず使いましょう。
では長くなってきたので、今回はこの辺で。
次は自動車業界についての記事を書いていきます。
ではまたー。
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